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横濱スカーフ「株式会社丸加」へのイノベーション提案募集

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横濱スカーフの老舗メーカー「株式会社丸加」

「marca」は、イタリア語で「目的、目標」の意味。今回は、今年創業63年目を迎える横浜地場産業である捺染(なっせん)業=プリントの老舗メーカー、「株式会社丸加」( http://www.marca-scarf.jp/ )から依頼をいただいた。

今から150年前、横浜港から数多く輸出されたシルクは、世界に日本の存在を知らしめた製品。そのシルクに色鮮やかなプリントをのせたスカーフは、世界中を魅了してきた日本の代表的輸出品である。

丸加は、そんな横浜のスカーフメーカーの老舗中の老舗。現在、企画、デザインから工場生産、納品(※OEM)まで一貫したスカーフづくりが出来るのは、全国でも丸加一社だけという。

そんな丸加の創業者の孫にあたる営業担当部長の遠藤洋平さんにお話を伺った。

遠藤さんは、インクジェットプリントのようなデジタルプリント(無製版)による製造品とは一線を画し、伝統的製造工程は堅持するものの、さらなる技術、商品開発、店舗、販売、自社ブランドなどに関するイノベーションを望む、丸加の若きリーダーだ。

スカーフの歴史と現状

 

1859(安政6)年の横浜港開港時、日本の主要輸出品は生糸であり、輸出量の80%を占めていた。以後、色々な輸出品が増えたが生糸の輸出は半分程度を占め続け、その生糸を使ったハンカチがメルボルン博覧会などで注目を集めて国際的にメジャーになったようだ。

さらには昭和初期ごろ、ハンカチを大きくしたものをスカーフとして売り出したところ、ヨーロッパで人気となり横浜名産となった。

当時、絹織物の輸出国No.1は中国だったが支那事変以後、日本が中国にとって変わり、横浜の川沿いは染色工場が200社近くにも及んでいたという。

1976(昭和51)年頃に輸出量はピークを迎える。

しかし、1970年代から海外ブランドが国内を席巻し、横浜のスカーフ企業は海外ブランド品のライセンス生産に転じ、下請け業的存在になる。

バブル崩壊後は、工場数、出荷数ともに1976年当時の1/10程度まで衰退、現在に至っている。(はまれぽ.com参照)

 

 

 

丸加が直面していること

 

現在、スカーフ業界が直面している最大の課題は、スカーフ需要の低迷であろう。

丸加の場合、大体、1アイテム上代価格1~2万円の商品をメーンで販売しているが、この価格帯だとスカーフを購入するよりも他のファッションアイテム(例えば下着、アクセサリー、ストール)に目を向けがちな昨今のファンション事情がある。新たなスカーフの利用価値や付加価値創造が急務であることに間違いはない。

さて、スカーフづくりの工程だが、とにかく話を聞くと、これほどまでに手間と技術が必要なものかとびっくりする。

まず、絵師(職人)による図案作製⇒トレース⇒感光現像処理⇒型の試し刷り⇒手捺染⇒蒸し、洗い、乾燥⇒スカーフ地の裁断⇒縫製の工程を経て、ようやく完成する。

しかも、どの工程においても高い精度が要求されるのだ。

1柄あたりのスカーフの生産枚数は25~100枚程度だそうで、かなり非効率ではないかと思うが、そこのところを遠藤さんはこう考える。

「かつては1柄あたり3,000枚、多い時は10,000枚生産したこともあったが、お客さまへの希少価値、付加価値も落ちるので、生産枚数を制限することは大事。自分も5年前まではアパレル業界のマーチャンダイジングをやっていて、その時からもうマス商品の時代ではないと痛感していたので苦とは思いません」。

効率よりも品質、価値創造重視の姿勢を貫いているのである。

しかし、そうは言っても販路を拡大して生産量は多くしたいはずだ。

次に、同社の売上構造と利益率に関わる課題について。現状、同社の売上構造は自社ブランドスカーフ10%。アパレル等のOEM(首周り織物類)90%。

当然、OEMの方が利益率は下がる。

さらにはアパレル業界との作品、製品づくりにおいて、首周り織物類は“従”にならざるをえない状況だ。

自社ブランド「伝統横濱スカーフ」と「横浜」を活かしていきたい

 

さて、自社ブランドについてだが、現在「伝統横濱スカーフ」の1ブランドだけだが、きめの細かい舶来型図案、横濱にちなんだ柄、和柄など、とにかく廉価版やインクジェットプリント品などとは比べ物にならない作品性の高い製品ばかりだ。

それもアイテム数は膨大で価格は5千~2万円程度に抑えられている。

これらの製品は、自社経営のランドマーク店、キュービックプラザ店、赤レンガ倉庫店、本社ショップ店で販売されており、好調である。

しかし、横濱老舗ブランドではあるものの、さらなる知名度と特有のブランドを確立していかなければ埋没しかねない。それには企業ブランドも含め、単に横浜ローカルブランドとしてではなく、ナショナルブランドとしての確立を目指さなければならないと思われる。

横浜老舗ブランドはローカルとは言っても、そこは横浜。名だたる個性あるナショナルブランド企業はたくさんある。しゅうまいの崎陽軒、横浜家具のダニエル、バッグのキタムラK2、洋品のフクゾーなどなど。

現在、丸加はこれら企業と「ヨコハマズ・ベスト・コレクション」( http://www.ybc-net.com/ )というメンバー企業24社で結成されている組織に参加し、横浜ライフスタイルにこだわった人・モノ・コトづくりを行なっている。

今後は、さらにこういった組織を通じて横浜ローカルブランドの向上や販路拡大も各社の課題となろう。「みんなでもっと外へ出向くような戦略も必要です」と遠藤さんも言う。

店舗について。先の4つの店舗は店員が全員スカーフ好きで、商品知識も豊富、店の雰囲気も良好。

ただし、各店舗の立地特性や顧客特性に合致した品揃えや人員配置がなされていないため、売上坪効率にまだまだ改善の余地がありそうだ。

たとえば、スカーフは観光客や出張者、海外旅行者のおみやげ、男性用のアスコットタイ替りなど、使用、購入目的は千差万別。各店舗の特性を踏まえたオペレーションも当然、必要となってくる。

 

丸加の具体的な課題を整理してみると……

 

・スカーフの新しい価値(利用価値、付加価値等)を創造し、スカーフブームを起こす必要がある。

 

・スカーフの作業工程の緻密さ、作品性をアピールしながら1柄あたりのロットを上げていくために販路拡大の必要がある。

 

・既存OEM企業及びショップとの製品づくりや店舗陳列などの新たなやり方、改善、あたらしいOEM先開拓の必要がある。

 

・marcaの企業ブランドの確立を横浜圏以外に実施する必要がある。

 

・「伝統横濱スカーフ」ブランドをナショナルブランドにする必要がある。

 

・既存OEM提携ショップを広域メディアとして活用し、自社新ブランドを立ち上げ、提携ショップでの販売する必要がある。

 

・「ヨコハマズ・ベスト・コレクション」と共に横浜ライフスタイルとして情報発信するための活動、テスト出店などをする必要がある。

 

・現在、4店舗(本文の最後に店舗情報を掲載)を自社運営で展開しているが立地特性、店舗形態に合わせたマーチャンダイジングやオペレーション(店員の年齢構成なども含めた)の必要がある。

 

“今回のミッション”

□自社製品「横濱伝統スカーフ」のブランド化。スカーフの新価値を提案し、新たなスカーフブームを演出。その上でのブランド化が望ましい

 

*前記した8つの課題全体や1部分から導き出したものでも可。

ただし、ブランディング(ブランド化)に関しては、単なるメディアやキャラクター使用の提案は不可。モノづくりや店舗、出店などの通常活動のイノベーションやそれに伴うプロモーション、マーチャンダイジングなどの提案を期待したい。

 

※丸加の4店舗

ランドマークプラザ店
展望台にくる観光客や近隣に住んでいる方の来店が多い

 

赤レンガ倉庫店2店舗(1号館(文化棟)とYBCショップ内)
中心となるお客さんはみなとみらい~元町を散歩する観光客が多い

 

新横浜店(駅直上新横浜キュービックプラザ(駅ビル)5F)
近隣住民や周辺施設就業者、出張者の利用が多い

 

本社ショップ(兼ショールーム)
市内にある企業の方が訪れることが多い

 

 

 

求める企画像 1.実現可能性が高いこと
2.現実的なコストであること
3.
応募資格 とくになし
募集期間 2013年4月8日(月)〜2013年5月31日(金)
賞金 5万円
選考プロセス 4/8  募集開始

5/31  応募〆

6月中 採用企画決定

※採用企画を応募されたにはチエノキからご連絡いたします
企画書に必須の要素 具体的提案、提案背景(市場分析など)、ターゲット、実現度の考察
企画書の形式 A4 5枚以内
その他
株式会社丸加
投稿日:2013年4月5日
カテゴリー:未分類